遺産分割アドバイス
相続の遺産分割の際の争いは、相続財産５０００万円以下の事例が全体の７５％を占めます。
場合によってはトラブルに発展して弁護士が間に入ることも多く、それでも解決できない場合は家庭裁判所の調停を仰ぐ必要があります。
争いの事前防止や早期解決をするには、各人が審判や長期化のデメリットを理解し、お互いに譲り場を作りながら進めることが大切です。
実は遺産分割で揉めてしまう場合は少なくありません。家庭裁判所で調停になった場合、決着するまでの審理期間は平均で1年弱です。長期化や手間はもちろんのこと、多くのデメリットが発生します。
・預貯金がおろせない
・相続税の控除等（配偶者の税額軽減、小規模宅地の評価減）が使えなくなり、納付税額が増える
・相続税のための不動産売却や建て替え費用等の清算、財産の有効利用ができない
・調停の長期化による手間と弁護士費用等の発生
・相続人同士の関係悪化
相続で揉める原因は多々あり、お金が絡んでくる故に、「大丈夫だろう」と思っていても、思わぬ争いになったりします。
調停に発展した場合、相続税の控除等の適用や期限超過による延滞金等を防ぐべく、まず相続財産を未分割のまま期限内に相続税の申告をし、調停が決着した後に改めて修正申告等を行うこともよくあります。
あらかじめ争いをなくすためには、コミュニケーションが何よりも大事です。たとえ家族や兄弟と言えど、しっかりと話し合いを重ねるべきです。 そして揉め事にならないような相続財産の分割方法等を、専門家のアドバイスのもと進めていくのが、相続をスムーズに行う方法になります。
